間づくり研究所

2023.11.21

第4回間づくり研究会リポート~間づくり研究報告会vol.1~

「第4回間づくり研究会」では、これまで行 われてきた間づくり研究の一節がついた研究の報告会として「間づくり研究報告会- vol . 1 – 」を開催しました。今回は3つの研究報告がありハイブリッドで開催。社内外から現地には30名、オンラインでは100名が参加していただきました。

まずはイントロダクションということで、間づくり研究所 所長の塚本直之より、今年発足された「間づくり研究所」について、「間」について、そして「間づくり」をするコツなどを紹介させていただきました。

3つの研究ファイルの成果報告

総合司会として間づくりエバンジェリストの遅野井より3つの研究ファイルの成果をナビゲート。今回のメインとなる3つの研究活動をご紹介しました。

研究ファイル001: 会議改革 発表:木田加那子

会議の効率化と間づくられた会議実現のために経営企画本部で実施した研究の内容となりました。事前調査アンケートや会議ワークショップから私たちは、会議の時間厳守、参加者の意識向上、事前資料の準備の重要性に注目しました。これらの課題に対応するために、会議運営のガイドラインを導入し、時間管理や役割の明確化、事前準備の重要性を強調しました。

実際に施行した具体的な改善策としては、会議を予定時間の5分前に終了させること、明確な議題と目標を持つスケジュールの設定、そして各自のアクションアイテムを確認する時間を設けることが挙げられます。

結果としては、参加者の意識とエネルギーの向上が確認され、会議への参加意欲も高まったと感じています。しかし、事前資料の準備や目標達成に関しては、まだ改善の余地があります。次のフェーズでは、今回取り扱わなかった空間に関してや残った課題にも積極的に取り組み、更なる改善を目指します。

研究ファイル003: 生理現象にまつわるストレスを軽減する職場環境 発表:高橋未樹子

研究ファイル003は女性トイレに生理用品を無償で設置し、男性トイレにサニタリーボックスを設置することで、職場でのストレスを軽減しようという取り組みです。

私たちは、9月から本社エリアのトイレでこの取り組みを開始しました。その結果、多くの社員から肯定的な反応が得られました。女性社員は、生理用品がトイレに設置されていることで、急な生理が始まった際のストレスや時間のロスが減少しましたことを共有させていただきました。この取り組みは、職場環境の改善だけでなく、生理現象にまつわるストレスを話し合い、互いの理解を深める機会にもなっています。

今回の報告では、生理用品の無償設置やサニタリーボックスの設置により、生理現象にまつわるストレスを軽減する重要な一歩となりました。今後も社員一人ひとりが快適に働ける職場環境を目指します。

研究ファイル007: 男性育児休業× Well-being 発表:銭田眞一

コマニー社員の幸福感向上を目指し、男性の育児休業制度の導入とその影響に関する研究の報告です。この制度は、男女共に1ヵ月以上の育児休業取得を義務化し、賃金の支給や賞与への影響なしで提供しています。

この研究では、育休を取得した社員、そのパートナー、上司を対象に実態調査を実施。育休取得者からは、家族との時間増加や育児への積極的参加など、育児休業の利点が示されました。一方で、仕事への影響や上司・同僚からのサポート体制への不安も浮き彫りになりました。

今後、当社ではこれらの調査結果を踏まえ、育児休業取得時のサポート体制の強化や制度改善に取り組む予定です。育休取得者やそのチームがより良い環境で働けるよう、フェーズ2への移行を計画しており、全社的な取り組みとして、社員一人ひとりが安心して育児休業を取得できる職場環境の実現を目指します。

参加していただいているみなさんも興味をもっており、3テーマとも多くの質問が寄せられました。そして最後に事務局長の千葉より現在行われている研究テーマの紹介や次回第5回研究会の内容について共有を行いました。

今回は3つの研究テーマについての発表を行い、それによる気づき等も得られることができました。生理現象、会議、育児というどの企業でもあてはまる日常的なテーマを探求し、それらがいかに身近なものであるかを実感することができました。パーティションを提供するメーカーでありながらどの研究も空間という側面に関する施策を出していないという面白い発見もありました。

初めての研究報告会ですが大盛況で終了することができました。