研究の概要
製造部門に所属する300名全員で行った工場や自分たちの働き方などに対する観察から出てきたキーワードのひとつが「心理的安全性」でした。コミュニケーションの課題、上下関係における課題、工場づくりや職場環境に関する課題、そして業務負荷に関する課題、すべての課題に「心理的安全性」がレバレッジになっていると考えました。
「心理的安全性」という言葉は社会的に広まっていますが、私たち現場一筋の製造部員にとって「心理的安全性」という言葉はまだ馴染みがなく、「心理的安全性ってナンだ!?」ということからのスタートです。
一般的な「心理的安全性」の研究やレポートは、オフィスで働く人向けのもので、工場でのものではありません。調査をしながらコマニーの工場にあてはめて、工場で働く人と人の関係性をいかに整えていくか考え、実践していきました。
研究の進め方
- 1.
- 「心理的安全性」について理解を深める
- 2.
- コマニー工場における上司と部下の関係性についてアンケート調査
- 3.
- コマニー工場で働く全員に対して、仕事の意欲と出世意欲に関してアンケート調査
- 4.
- コマニー工場の課長へのアンケート調査
- 5.
- コマニー工場のライン長へのアンケート調査
目標
製造従業員の一人ひとりが「みんなで働きやすい工場を作ろう!」という一体感・空気感をつくる!
研究結果
製造部門リーダーの「話す・聴く・問う」技術の向上が必要→フェーズ②でリーダー対象のリーダーシップ研修を実施。
アンケートから、自分の仕事に対して誇りを持っており仕事の意欲は高いが、課長が大変そうという理由から出世意欲は低いことがわかった。課長対象のアンケートからはやりがいを持ってい働いている一方で、業務量は過多傾向であることがわかった。ライン長も一般メンバーが知らない仕事を抱え、業務量が過多傾向であることがわかった。
このアンケートを公開したことで、役職間で知らない仕事が多くあることが発覚した。一般メンバーは「もっと自分たちでできることがある」と気づき、役職間で分散できる業務の洗い出しのためにコミュニケーションが増え、さらに分散した業務を経験することで、個々人のスキルアップや質の向上につながっている。
今回の間づくり研究でわかったこと
2023年11月30日
製造間づくり研究が本格的に始まった。
日々、目に見えぬ時間に追われ、自分を追い込み、
仲間にすら、怒りをぶつけてしまうことも・・・
そんな中で立ち返るべき原点。
我々は「家族」であるということ。
2024年3月、日本全国にある会社は何社か?
“360万社”である。
その中のたった1社の中で共に働く仲間との出会いは“ご縁”以外の何物でもない。
共に働く仲間と、手を取り、分かち合い、認め合い、補い合う。
それはこれまで製造の中で色濃く残っていた部門間の垣根を取っ払い、
全員で新たな一歩を踏み出すということ。
“変わる”為に勇気を持つこと。
それを実践し続けてきたこの10カ月。
自分たちの手で、自分たちの足で、自分たちの心で、確実に考動を変えたこと。
これが“成果”
やれば変われる、変えられる!
今後の展開
課長以上対象のリーダーシップ研修を3か月にわたって開催中。
ライン長対象のリーダーシップ研修も開催中。