間づくり研究所

2023.07.01

研究テーマfile000:人が集まる間づくり

研究の概要

間づくり研究のプロトタイプ「これからの間づくりを、次世代を担う若手中心に開拓・チャレンジする活動」としてスタートしました。「とにかく間づくりやってみよう」でスタートしたので、何から手をつけたらいいのか悩みながらのチャレンジでした。それでもこの活動を通じて、「モノを売るだけではなく、よい間という価値を提供する、新しいコマニーをつくっていきたい」という思いで、ひたすら「間づくり」と向き合いました。

「間づくり」は日常の観察からはじまります。はたらく人を観察する中で、はたらく場所の多様化によって対面でのカジュアルコミュニケーションが減っていることに気づきました。カジュアルなコミュニケーションは信頼関係の向上、創造性の向上などの効果があることがわかっています。その対面でのカジュアルコミュニケーションの価値を改めて体感することで、短期的な生産性ではなく人を中心に考えた「はたらく」に関わる空間設計・時間設計ができると考えます。その体験を導くために、この研究でははたらく人が集まるための間の要素について研究しました。はたらく人が集い家族のようにカジュアルに団らんするお茶の間のような間をつくりたい、そんな想いでつけた愛称はochanoMA projectです。

コマニー社員の部門を超えた対面交流を創出するために、建屋間の屋外に当社既存製品C-Styleをベースにしたランドマークを作りました。人々のベクトルを集中させるためのサインや団らんを誘発する什器も、当社のものづくり技術を活かして製作しました。
視野や価値観が違うメンバーがディスカッションを重ね、今までにない新しいものをつくるチャレンジしている過程そのものにも、このプロジェクトの大きな価値がありました。

研究の進め方

1.
日常の「はたらく」を観察
2.
課題の発見と「はたらく」のあるべき姿の定義
3.
チャレンジする間づくりの具体化
4.
製作・設置
5.
人が集う間の要素に関するアンケート
6.
各種イベント実施

目標

出社して、人と会うことの価値を与えたい

研究結果

人が集まる間づくり要素は、人間を中心とした「空間・時間・手間」に分けられる。

空間:人のベクトルを集中させるためのランドマークが必要。
時間:ゆっくり過ごしてもらうための時間設計、カジュアルコミュニケーションの価値を大切にする時間設計が必要。
手間:人が集い、コミュニケーションを誘発するためのひと手間が必要。今回は、各種イベントやお茶・お菓子の提供が効果的だった。

間づくり研究で分かったこと

①「間づくり」に向き合った我々が一番well-beingを感じた!
 ・交流から生まれる新しいアイディアの創造
 ・一つの目的に向かって進むチーム力の向上
 ・課題を解決しようという意思から生まれる自主性向上
②コマニーには間づくりを自分たちでやりたい人が沢山いる!
 実際に寄せられた声 ➡「ochanoMA活動って楽しそう、自分もメンバーになれますか?」 「自分たちも間づくりをやってみたい」 「今の事務所を間づくりで変えたいと思っているがどうすればいいかが分からない」 「もっと社内にこんな間づくりがあれば…」
③間づくり研究は「間づくりの実践」と「多様なメンバーのチームビルディング」のサイクルを生み、この相乗効果によって、間づくり研究員としてのアイデンティティが醸成される。

研究参加メンバー

プロジェクトメンバー

  • 加藤周平

    間づくり研究所 研究員

    加藤周平

    Shuhei Kato

    今年36歳。福祉設計課でHDWの製作設計や標準化業務を担当。プロジェクトCHANGEでは3DCAD等のツール検討を行い全社業務プロセスDXに奮闘中。総湯に入ってから出社する温泉好き。旅しながら全国各地で仕事したいな、、と思っている。

  • 今川隼人

    間づくり研究所 研究員

    今川隼人

    Hayato Imagawa

    入社19年目。製品開発2課に所属。HDWやCBの開発業務を担当しています。趣味はDIYや車・バイク、アウトドアなどです。最近は不動車だったバイクをばらして復活させ、ツーリングで各地をまわることを夢みています。

  • 原田 翔平

    間づくり研究所 研究員

    原田 翔平

    Shohei Harada

    加藤と同じ36歳。生産技術として昔から続いている製造の人に頼り切った作業をデジタル技術を使用することで仕組み化、標準化するため日々工場内を走り回っている。人に頼られることが好きなので困りごとがあれば何でも言ってきてください。趣味は家庭菜園で何も考えず土をいじること。

  • 立林涼

    間づくり研究所 研究員

    立林涼

    Ryo Tatebayashi

    入社11年目。64期下期に組織変更があり、現在は営業統括本部全体のDX推進を担当。コマニー全体のデジタル化を進めるべく、常に新しいことに目を向けるように心がけている。趣味は美味しいお酒が飲めるBarを巡ること。

  • 有江晴花

    間づくり研究所 研究員

    有江晴花

    Haruka Arie

    入社3年目。COMANYの経営企画課にて商品企画や社内外のイベント企画に従事。特に社内の人と人との間づくりに奮闘している。プライベートでは小松の里山の築100年の古民家に住み、まちづくりを楽しんでいる。趣味は栗拾いや野草茶など自然の恵みを味わうこと。